こんにちは。絶賛隠居中の前健です。
学校の成績が良ければ将来絶対安泰! という時代はとっくに過ぎ去ったとは思いますが、悪いより良いほうが人生の可能性が広がるのは事実。
「学校の成績を上げるにはどうすればいいの?」という問題に完璧な答えはありません。
しかし、もし小さなお子さんを持つ方がいれば、かつて全国トップの学業成績を体験したことのある私の意見が少しでも参考になればと思います。
高校入学前の成績も重要
私の実績
小学生高学年から中学生までという短い間とはいえ、全国トップあるいは学年トップの成績でした。
テスト・試験などでは間違いなく全教科100点満点。100点しかとらないのだから、当然自分より成績が良い同級生はいないわけです。
ただ、自分より頭がいい同年齢の子は全国にゴマンといたと思います。小学生なのに大学受験の準備、という超秀才などは今も昔もいます。
私の場合、そこまでする意欲はなかった。でも義務教育課程をほぼ完璧に修めて、少なくとも学校試験レベルではトップの成績を残すことができたのは事実です。
企業は採用の際、出身大学だけを見ているわけではない
「義務教育より、いかに良い大学を出るかのほうが大事じゃない?」と考える方も多いと思います。
確かに一流大学卒業という実績は、大変効力が強い名刺のようなものでしょう。それだけで充分通用する人が多いのは否定できません。
ただ意外にも、実は企業からは出身高校もよく見られいます。
企業側からすれば、同じ大学を卒業した二人を比べてみて、高校生活の最後の土壇場で猛勉強をして受験に成功した人よりも小学・中学時代からコツコツと好成績を積み重ねてきた人のほうが信頼に足る、という考えなのでしょう。
あとはほんの一例ですが、仮に大学受験に失敗などして専門学校に進んだとしても、一流高校出身者の場合、卒業した専門学校のほうからかなり好待遇で講師の仕事を頼まれたりもしますね。これは私が実際に体験しました。断りましたが……。
なので、まだ中学生以下の年齢ならば、ある程度勉強してある程度良い成績を修めて良い高校に入ることを目指すのは、長い目で見ると賢い考えなのではないか思います。
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基本は「地道な苦労」より「ゲーム感覚」
勉強をゲーム化
本題です。義務教育で良い成績をとるためには、ガリ勉はあまり意味がない。そこまで義務教育の課程は難しくない。
そもそもまだ成熟していない十代前半の子どもがストイックに「勉学に苦しむ」という姿は不自然な気がします。
私の場合、学校の勉強は完全にゲームとして捉えて楽しんでいました。
つまり、教科書はゲーム攻略本。先生はゲーム名人のような何か。テストは実際のゲームという感覚です。
義務教育は、教科書の内容を覚えて、たま~に先生の説明で補って、テストの問題をクリアして良いスコアを取る。それによる達成感。
これ、完全にゲームですよね。テストの点数をゲームスコアとしてしまえば、おのずとモチベーションや集中力は上がるはずです。
ゲームだから楽しむのは当然ですが、何より私が強調したいのは「本気で楽しめ」ということです。
さすがに本気にならなければ結果は出ません。
ヌルゲーから無理ゲーへ
勉強をゲーム感覚でやってしまえば楽しいし、楽しんでやればさらに成績が良くなるという好循環です。
義務教育での勉強はゲーム用語で言うところの「ヌルゲー」です。
最近、かつての「ゆとり教育」の反省からか国による学習指導要領の改正が進んでいます。それでもヌルゲーだと私は思います。
ですが、当然ながらゲームというものはレベル(学年)が上がっていくごとに難易度が上がります。いつかはヌルゲーが「無理ゲー」になります。
私の場合は高校に入る少し前からこのゲームに飽きてきてしまい、どんどん雑なプレイ体制になりました。
高校二年生のときにはついにめでたく学年最下位・全国最下位です……(全教科の答案用紙を白紙で提出)。
ゲームなので、途中で手を抜いたり飽きたりすると、悪い結果を招きます。さすがに継続力は大事です。
なお、一生ヌルゲー感覚でうまくいくような天才は、ここでは考慮の対象外としました。
能力を伸ばすには
素質より環境
子どもの「勉強の素質」というものがまったく必要ない、とは言いませんが、実はそれよりずっと重要なのは子どもが「置かれた環境」ではないかと私はにらんでいます。
今はあまりにも情報や娯楽が多すぎます。
インターネット、それによるSNS、そしてビデオゲーム……。アラフォーの私が子どもだった頃、ビデオゲームは存在していましたが、インターネットはまったく普及していませんでした。情報源はせいぜいテレビや新聞くらい。
自宅にいながらにして様々な情報と娯楽が楽しめる素晴らしい現代社会ですが、ここまで述べてきた「勉強=ゲーム」論の観点からすると非常に環境が悪いわけですね。
どう考えても勉強をゲームにするより、本物のゲームをやったほうが面白いですから。
「勉強=ゲーム」を実現させるためには、現代における便利なデジタル機器がものすごく邪魔なんです(でも、このブログは是非ともご覧いただきたいです。よろしくお願いします)。
これらの誘惑を振り切って勉強するとなると、かなりの精神力が必要でしょう。
刺激物が多いと脳に悪いかも
私はひどく貧しい家庭に生まれついたわけではありませんが、少年時代にファミコンに明け暮れたことはないですし(人生におけるドラクエのプレイ時間は1分にも満たない)、男子には必須だった『週刊少年ジャンプ』購読もしていませんでした。小遣いをまともにもらえなかったので……。当然、漫画の単行本もなかったです。
とてつもなく寂しい田舎だったから外に出ても何も刺激がない(せめてちょっとした山か海でもあれば楽しい遊びができたのですが)。
勉強ができる子ならば必ずしていると言われる読書をしようにも、家に一冊も本がない。
結局どうするかというと、毎朝起きたら新聞をじっくり読んでしまうんです。
妙に政治経済や社会問題に詳しい読解力高めのちょっとイヤな子どもが出来上がりです。
でも、子どもの頃に新聞を毎日しっかり読んだ経験は、結果的に私にとって貴重な知的財産になったと感じています。
結果を言えば一見、不便かつ味気なさ極まる生活の中、ジャンク的な情報と娯楽から隔絶されたところで暮らしていたのである種、修行僧的人生になり、勉強をゲーム化・娯楽化することができたのだと思います。
さすがにきちんとした本はあの頃ガッツリ読みたかったですが……。
子どもにジャンク的メディアや娯楽を与えてはいけない、とは言いません。今時それはほぼ不可能でしょう。
ただ私が子ども時代に経験した刺激の少ない日々の暮らしは、つまらない勉強をゲームにして面白くしてしまうくらいの効果がある可能性が大きいことは申し上げておきます。
くれぐれもジャンクはほどほどに……。
子どもの能力開発を助けるもの(大人もですが)
子どもの脳の力を高める手っ取り早い方法を簡単に述べます。
スポーツ
スポーツは鉄板ですね。どんな種類の運動でも良いかと思います。
結構頭を使いますし、身体を動かすという行為そのものが血液の流れを高めて脳に新鮮な血を巡らせてくれます。
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楽器
楽器は余裕があればさせたほうがいいでしょう。
私の経験則ですが、小学生のとき楽器(主にピアノ)を習っていた同級生は比較的学業成績が良かったです。指先を動かすと脳に程良い刺激が行くというのは周知の通りです。
そろばん
そろばん……。この高度デジタル社会の中、なぜそろばん?? といった向きもあるでしょうが、やはりこれも私の経験則から脳を鍛えるための素晴らしい習い事だと思い、あえて追加しておきました。
そろばんのレベルが上がると計算力が爆上がりして、日常生活でもとても便利です。
まとめ
まとめの項でいきなりちゃぶ台をひっくり返すようなことを言いますが、今の私の考えは「別に勉強なんてそこそこ最低限できればいい。人生、楽しんだ者が勝ち!」です。
正直、子どもに無理矢理勉強を強いる時代はとっくに過ぎているのではないかと。
むしろ子どもが興味のある本を惜しみなく買ってあげてほしいです。
私が勉強をゲーム化できたのも、新聞ばかり読んで読解力向上・そろばんで計算力向上を果たせたのも、単なるラッキーというか偶然です。繰り返しになりますが、今の時代ではかなり難しいでしょう。
とはいえ、この記事で紹介したスタイルは効果という点でいえば抜群だと思います。
そして、好成績で一流高校・一流大学を卒業したほうが何かと選択肢が増えて有利に生きられるのも事実。
「人生、楽しんだ者が勝ち」主義の立場から申し上げれば、どうせなら勉強も楽しんでしまえばいいじゃないか、という考えによって色々とお話させていただきました。
でも思い詰めると人生つらくなるので何とかうまくレッツ・エンジョイ!
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