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前健雑記

漫画家を志すも夢破れたライターの40代「半隠居」男による雑記

初めて平成時代のレコード大賞受賞歌手が亡くなった

愛は勝つ KAN

今年(2023年)の秋に、『愛は勝つ』の大ヒットで知られる歌手のKANさんが亡くなった。

平成時代のレコード大賞受賞者で初めて、唯一亡くなったのが現在のところKANさんなのである。

globeのKEIKOさんは、くも膜下出血で一時危ないと思われたが今は元気に生活しているようで何よりである。

平成時代。30年というある程度長い年月があったにもかかわらず、これまで亡くなったレコード大賞受賞者がいなかった。長寿社会のおかげであるとも思われ大変喜ばしいことであった。

記憶をたどれば、KANさんはもともと体が強い方とは言えなかった。確か『愛は勝つ』がヒットしていた頃、のどにできたポリープの手術を受けたりなどをして病気が多かった印象はある。

KANさんは『愛は勝つ』の大ヒットでスターに上り詰めたわけではあるが、世間の多くの人からは「一発屋」という印象を持たれているかもしれない。

しかし他曲に関して、売上は別として素晴らしい作品をたくさん作って発表していたことは、もちろん知っている人は知っている。

『愛は勝つ』について、スピッツの草野マサムネさんは「曲全体がサビ」ということを言っていたそうだ。

確かにカノンコードで押しまくるこの曲は、徹頭徹尾キャッチーなメロディのアメアラレだった。

KANさんは、この曲が売れなければ音楽をやめる、という覚悟を持って発表した…という逸話を聞いたことがある。KANさんがレコード大賞を受賞したのは結果的に良かったのではなかろうか。

ともあれ、北島三郎さんなどかなりの高齢レコード大賞受賞歌手が今でも元気で現役を続けていることを考えると、非常に残念すぎる早い死ではある。

61歳。早すぎる。

『愛は勝つ』がレコード大賞を受賞した1991年は、小田和正さんの『ラブストーリーは突然に』やCHAGE&ASKAの『SAY YES』など200万枚を超える特大ヒットが連発された。

そんな中、賞レースでは『愛は勝つ』が勝った…。当時の個人的見解としては、疑問符がつく受賞だと思った。

しかし今思えば、KANさんがレコード大賞を受賞したのは結果的に良かったのではなかろうか?

とにかく今はKANさんのご冥福を心より祈るばかりである。