こんにちは。前健です。
男がホストクラブへ遊びに行く、という事はあまりないのではないでしょうか。そういった考えさえないのが一般的だと思います。なんか怖そうだし。
ただ数年前、私はホストクラブに興味津々だったんですね。もっと言うと女性だけがホスト君たちと遊べるなんてズルイ!! などと嫉妬さえ感じていました。今となってはかなり意味不明ですけど。
しかし待てよ? 女性と一緒ならばアラフォーの男でもどさくさまぎれで入店できるのでは?
思い立ったが吉日。私は普段よく一緒に飲んでいる女性漫画家さんたちに連絡をとったところ、意外にも……かなり皆さん乗り気のご様子。
ほんじゃ近日中に歌舞伎町へレッツゴー、という歴史的合意に至り、私はホストクラブへ予約の電話を入れたのです。もちろん少しビビりながら。
ビビって損しました。電話口に出たのは極めて折り目正しい爽やかな好青年風の方。ちょうど女性漫画家の中に誕生日を過ぎたばかりの内田慎之介先生がいるので、その旨を伝えると「お祝いしますよ!」とのことです。
シャンパンコールしてほしい……でも、お高いんでしょう? とつぶやく私に電話口の好青年は「何をおっしゃるんですか! もちろん無料です!」とグレート極まりない返答をくれます。
かくして、初回料金1人3,000円にてオトナの楽園・ホストクラブへ馳せ参じる次第と相成ったのでした。
今、話題のローランドには3,000円で会うのは難しいかもですね。分かりませんが。
さて、メンバーは先述の内田先生・小西真冬先生・S先生の美人漫画家3人と不純物たる男の私。
ホストという人種がいかなるものか、悪辣な恐ろしい男たちなのではないか……という若干の不安を抱えてお店に到着。
「怪しい」というより「妖しい」といった佇まいでしょうか。
とりあえず女性漫画家たちは期待に満ち満ちた表情。さあ、店内へ……!
右から小西先生・内田先生・私。
今、見返してみると私もだいぶノってますね……まあいいでしょう。そして美女3人の来店に応じてホスト君たちが現れました!
私の右に写っているのがS先生(顔出しNG)。この写真は、皆かなり酒が回ってから撮られたものと思われますね。ホスト君が盛り上がって脱いじゃってます。
上の写真をよく見れば私も両手に花で、一種のキャバクラ状態ですよ。これはこれで楽しいじゃないですか。
驚いたのは、ホスト君たちは皆ペットボトルに入った水を飲んで接客していること。
いや……こっちが思いっきりワインなどでいい気分になっているのに、水って!
「何かアルコールを飲みなよ!」と促す私に彼らは「いや、大丈夫ッス! マジ大丈夫ッス!」と答えます。そんな健気な姿を見せられたら、余計飲ませなければならないという使命感が働き、全員にワインが行き渡るようにしました。水など飲まれたら逆にこちらが気を遣ってしまいます。
……これも彼らの何かの作戦だったかもしれませんが、細かいことはさておき……。
数日前に誕生日だった内田先生を祝ってシャンパンコール!
きちんと写真を撮影していなかったので、別のお店の動画を貼っておきます。だいたいこんな感じでした。
内田先生のグラスにシャンパンが注がれます。
ここでは書けないくらいの、なかなかにひどい乱痴気騒ぎを楽しみました。
感動的だったのは、男の私にもきちんとホスト君がついてくれ、さらには超絶に称賛してくれるということ。もしかしたら単に女性陣のパトロン的な馬鹿な若旦那と思われたのかも……いや、まあ……この夜はそうだったかも……。
とにかく恐れることは何もなくて、ホスト君たちは皆ナイスガイ! 男前かつ優しくて素敵でした。
あっという間の二時間が過ぎて、夢のひとときは終了。私は「みんないい夢見たな!」とシャウト。平和裏に解散しました。
このお店のホスト君たちは、歌舞伎町の清掃運動にも励んでいるとか。怖いどころかとても真面目で優しい方々。まあちょっと私たちと酒飲んでひどい騒ぎになったんですけどね。まあそれはそれとして、ね。
自宅に戻り財布を整理しようとしたら大量のホスト君の名刺が! 酔っ払って記憶が怪しかったとはいえ、あららららら。凄い。
とろけるような瞳になっている女性陣を見て、私はプロの凄みを強烈に痛感。男磨きは大事かもしれませんなあ、などと思いながら心地よい眠りにつきました。
(後日談)
当然ですが、女性陣にはしばらくの間、毎日のように営業LINEが入りまくったようです。結果的にハマってしまった人はいなかったですけど。多分。
ハマり過ぎにはくれぐれも注意いただきたいと思います。
なお、このホストクラブ体験記は、小西先生の手による女性視点での優れたブログでも展開されています。是非ご一読を(写真に重複がありますが、今となってはどれが誰の撮った写真か分からなくなってしまったのでご容赦ください)。
(おまけ)
数少ない画像を組み合わせて動画を作ってみました。雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
たまにはこういうくだけた記事も楽しんでいただければ、と考えて書きました。ありがとうございました。