こんにちは。半隠居人の前健です。
今回は、これから隠居をしたい・隠居を計画している・隠居を始めたけどこれでいいのか? ということを考えている真面目な皆さんへ贈る本を厳選して5冊ご紹介します。
1.初級者向け
・『20代で隠居 週休5日の快適生活』(大原扁理)
日本で一番有名な隠居人であろう大原扁理さんの名著(現在、大原さんは台湾で生活されています)。
今や、20代から隠居を開始してから10年が経過した大原さん。
彼の原点は本書に凝縮されています。
20代ならずとも、30代以上の隠居願望があるすべての人に読んでほしい1冊です。
・『なにもないシアワセ 大東京ビンボー生活マニュアル』(前川つかさ)
隠れた名作漫画です。
この作品が描かれたのは、何と日本人が物欲にまみれていた1980年代後半のバブル期だから驚かされます。
主人公の男の年齢は不詳。
騒がしい大東京で書を読み、アパートの隣の部屋に住む学生さんからあらゆるものを借りてノンビリ暮らす主人公にほっこりさせられます。
そして「人間にとって本当に必要なものはごくわずかなんじゃないか」というミニマリスト的な思考にも連れてってくれるのです。
2.中級者向け
・『老子』
『論語』とならぶ中国の古典です。
「無知無欲、無為であれ」が本書で展開される基本的思想です。
読めば、無為自然の生活を大きく構えて続けようという気分になるでしょう。
「足るを知る」ことも隠居生活においてとても重要です。
・『菜根譚』(洪自誠)
これも中国の古典。
なんと本書は、儒教・仏教・道教の素晴らしいところを絶妙なテクニックで融合させた考えが展開される超名著です。
隠居生活のみならず、人生の達人への道を指し示してくれるかのよう。
結局は何事もバランスですね。
3.上級者向け
『資本論』(カール・マルクス)
ハイパー資本主義社会から若干ズレた生活であろう隠居生活を送るには、資本主義の矛盾を徹底的に知る必要があります。
ただ正直に言うと、私は『資本論』を読破することは叶いませんでした。
しかし今は難解な古典を「超訳」してくれている本があるので、そちらをオススメします。
『資本論』のエッセンスは充分摂取できるでしょう。
(おまけ)・『超訳 資本論』
まとめ
隠居生活者はいつの時代でもどこの国にでもいます。
素晴らしい先人たちの知恵を借りないのはもったいない話です。
基礎を身につけて、そこから独自の隠居道を考えて歩んでいくのも悪くないのではないでしょうか。
とはいえ、肩の力を抜いてレッツ・エンジョイ♪ です。