こんにちは。前健です。
私は隠居のような暮らしをしつつ、主にウェブライターとして収入を得ています。
何年かのライター生活・それに付随する仕事の経験によって、業界の大まかな実態をつかみました。
今回はウェブライターの仕事を種類別に解説していきます。
ライティングの仕事
1 体験記
・概要
様々なサイトに掲載されている成功談・失敗談などを請け負う。自分が実際に体験したことを執筆。ライター初心者向け。
・前健の実感
初心者向けだけあって報酬はかなり低いです。自身の体験を書くわけですが、それだけだとつまらない場合があるので、少々内容を盛ることもあります。
自分の人生を切り売りしなくてはならない仕事のわりには低く抑えられたギャラです。しかしかなり簡単に執筆できるので、ある程度の人生経験を積んだ大人やウェブライター初心者にとっては適しているかもしれません。
・対策
量産しやすい仕事ですから安い報酬でもガンガン書けばそこそこの収入にはなります。まずは頑張っていきましょう。
2 コラム
・概要
主に自分の得意分野についての解説などを執筆。専門的な記事は特にギャラが高め。
・前健の実感
高い報酬・署名記事率の多さなど、大変魅力がある仕事です。クライアントもしっかりした所が多い印象。たまに、それほど詳しくないジャンルの仕事を受注して資料の読み込みや調査などに手間と時間がかかることもあります。
とはいえ、自分の得意分野記事を書く仕事は他と比べてかなり楽しい。かなり早く、多く仕事を進められるので収入はかなり多くなります。ストレスも低く抑えられるところが魅力的です。
・対策
非常に好条件の仕事なので、自分の強みを知ってそれを語れるくらいに掘り下げていけばドンピシャの案件に出会った時の幸せは何事にも代え難いです。
3 買い物レビュー
・概要
多くは商品の宣伝文を執筆する仕事。大きく分けて自分が購入した商品の紹介とクライアントから提供された商品紹介がある。案件によってギャラのばらつきアリ。
・前健の実感
ほとんどは商品について思うところを書けば良いので、楽な仕事といえます。もちろん商品の美点を強調する必要があります。
たまにクライアントから商品の提供を受けて執筆、というオイシイ案件もあります(高価なカメラなどはさすがに貸与という形で、返却しなければなりませんでしたが)。
概要に記述したとおりギャラにばらつきがあります。高価な商品のレビューは高額な報酬になる傾向がありました。
・対策
徹底的に褒める技術を身につけましょう。ただ、一本調子で褒めるだけでもわざとらしいので、按配・バランス感覚は大事にしたいところです。
↓ウェブライターを始めるならクラウドソーシングを利用するのがオススメです。
4 ブックレビュー
・概要
本の内容を紹介して解説する仕事。どんな本を紹介するかは、クライアントから指定されるか自分で選ぶか分かれる。報酬はかなり低い。
・前健の実感
ここまで効率の悪い仕事も珍しいです。執筆は比較的簡単ですが、普段はサラッと読み飛ばすような本でも、仕事となると間違いは許されないのでじっくり時間をかける必要があります。
ギャラはかなり低めの設定。執筆が楽なところは読書の手間で相殺されてしまう……と言いたいところですが、手間と時間がかかりすぎるので完全に大損です。書籍代を出してくれるクライアントもありますが、出してくれずに「図書館あたりから借りてください」というクライアントも存在しました。可能な限り遠ざけたい仕事です。
・対策
よほどの好条件でない限り、仕事としての書評は避けたほうが良いでしょう。
5 フィクション(小説など)
・概要
小説アプリなどに掲載されるフィクションを創作する仕事。どんなに人気が出てもギャラ支払いは書き上げたときにもらう一回きり。著作権も当然、クライアントに移る。
・前健の実感
これは……きつかったですね(しみじみ)。私はホラーのチャット風短編小説を毎週執筆していたのですが、毎回設定も世界観もキャラクターも違う読み切り小説を作るというのは拷問に近かったです。そもそもホラー小説は、書いたこともなければ読んだことさえなかったのですから。
根性で乗り越えましたけど、仕事のきつさにまったく見合わないギャラでした。自慢ではないですが、アプリの公式作品の中ではずっと人気一位を保って読者からも大きな支持・応援を頂いていたのですが(自慢になりましたね)。なんのボーナスもなかったですし、それよりも肝心のそのアプリが消滅してしまって、これも人生泣き笑いといったところでしょうか。
・対策
なるべく避けるが吉です。まず、とりあえず小説は自分のために書きましょう。自分に作品の権利が帰属するようにしましょう。
6 アダルト
・概要
詳細は控えるが、主に「夜の体験談」や特殊なフェチに関する記事制作の依頼が多い。報酬はやや高い傾向。
・前健の実感
詳細は控えますが、意外に面倒な作業・あまり大っぴらに他人には言えない仕事内容ということもあり、ちょっとこれからは減らしたい仕事です。
・対策
詳細は控えますがギャラは悪くないので、アダルトの仕事に抵抗がない人はやってみる価値があると言えます。
↓ウェブライターを始めるならクラウドソーシングを利用するのがオススメです。
7 芸能記者
・概要
芸能人に対する取材・インタビューを行い、その後、文字起こしと取材記事執筆をする。かなり多忙であるが、報酬額は高いとはいえない。
・前健の実感
一見派手に思える芸能界も実情を知るとガッカリすることもあります。しかし、クライアントの芸能ニュース編集部の編集長いわく、この仕事に向いているのは「パリピ」。有名なタレントと仕事をすることに喜びを見いだすことができる人にとっては、パラダイスなのではと思います。
でも……本当に、本当に忙しいです。
・対策
自分をパリピの芸能好きと思える人ならば天職になる可能性大ですが、心身ともにかなり元気がないと続きません。鍛えていきましょう。
ライターから派生した仕事
8 芸能カメラマン
・概要
芸能人を撮影する仕事。時間あたりの報酬はかなり高額。それなりのカメラ・レンズを揃えていることが条件。
・前健の実感
私の場合、ほとんどがグラビアアイドルの撮影でした。芸能記者の仕事と並行しての仕事です。グラドル撮影は、仕事としてはかなり楽しい部類に入ります。
カメラマンのギャラは下がる一方とはいえ、まだライターと比べれば高いほうなので、フリーランスとしてはかなり良い線をいっていると思いました。
・対策
未経験者がいきなり潜り込むには結構な運が必要です。これもある程度のパリピ感がある人の方が向いているのではと考えます。
超高度な撮影技術は必要ありませんが、ニュース記事に耐えうる程度の写真を撮れることは最低条件です。
9 モデル
・概要
主に商品宣伝のために行う。写真を撮られるだけで終わるという、ライター業からすれば楽すぎる仕事。しかも広告の仕事ゆえ報酬も高い。
・前健の実感
ウェブライターの仕事に忙殺されていた折、クラウドソージングのサイトでモデルを募集していたので自分の画像を送信して応募したところ、採用されました。
自宅で3分もかからず自撮りした画像を送ったところ、それだけで1万円のギャラが発生。おいしすぎる案件でしたが、もちろん一回こっきり。ちょうど運が良かったとしか言えませんね。
・対策
ウェブライターにとってほぼない仕事なので、対策はないです。本当にオイシイんですけどね。
10 役者
・概要
ウェブライターに役者の仕事を依頼してくる時点で怪しさ満点。案の定、詐欺まがいの怪しい動画の主役という仕事であり、「反社」に敏感な現代日本において絶対に避けるべき仕事である。
・前健の実感
詳細は控えますが、一日10万円という、ウェブライターの身としては到底考えられない超高額報酬につられて詐欺グループのような会社のプロモーション動画撮影現場に行ってきました。
現場で台本を読んで瞬時に危険を察知した私は、意図的に撮影でNGを連発。本来ならばすぐに帰ればいいのですが、明らかに危なそうな組織の人たちに囲まれたので無能な役者を演じるという選択をしました。結局、ワンカットもまともにOKが出ずに一日が終わり、反社勢力の片棒を担ぐことは免れたのです。
・対策
ダメ、ゼッタイ。
まとめ
オイシイ仕事も多々ありますが、ウェブライターの仕事はかなり地味で厳しい仕事です。とてつもない無理をすればかなり稼げますが、無理はやはり無理なので続きません。くれぐれも心身の健康には気をつけてやっていく必要があります。
以前発表した記事にも書きましたが、ウェブライターはライティング以外のスキルを持っているとかなり有利です。例えば私のように写真撮影。他にもプログラミングが出来るとか、動画編集が得意とか……。
ライターの方も、ライターをやってみようかという方も、ご自分に合った働き方を模索して無理しすぎることなく稼ぐ方法論を作ってほしいと思います。私のこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。ありがとうございました。
↓Webライター初心者・始めたい方はクラウドソーシングに無料登録しましょう!
↓とっておきのお得なお仕事です。
↓ 個人的にはものすごく勉強になりました! 超絶オススメの本です!