漫画や将来のこと、芸術論、人生の話など
――インタビュー、ちょっと長い? 大丈夫?
内田 え? 大丈夫ですよ? 私は昨日、12時間配信した人間ですよ!?(笑)
――(笑)頼もしいぜ!
漫画などのあれこれ
――「内田慎之介」というペンネームの由来を簡単に教えてください。
内田 よく聞かれるんですけど、自分が男の子に生まれた場合の本名です。
――男の子に生まれていたら「慎之介」だった、と。
内田 その予定でした。親が用意していた名前です。
――あ、そういえば前に聞いたことがあるかも。男の子が産まれるものだと思われてたって。
内田 そうそう。産婦人科の先生が「この子は男の子ですよ」って言っていたので、親は男の子の名前をメチャメチャ色々考えていて。女の子の場合の名前は、ひとつだけしか考えてなかったんですよ。
――なるほど。
内田 女の子の名前をひとつだけ考えていて…結局産まれたら女の子でした、という(笑)でも、今の「慎之介」の名前を使ってて、それはそれで良かったと思います。
――もちろん自分では、お気に入りってことでね。
内田 そうですね。本名より「慎之介」のほうが、私としては合ってるというか。
――ほぼそっちの方が本名みたいになってるし。
内田 上京して活動を始めてからは本名で関わる人は少なすぎて、だいたい「慎之介」で通しちゃってますね。本名は知らない人がほとんどだと思います。
――そういえば内田さんは美術教師の免許を持っているけど、仮に美術教師になっていたら、どんな先生になっていたんだろう?
内田 いやあ、すごいテキトーだと思いますよ?(笑)
――「あー、それでいいんじゃなーい?」みたいな?(笑)
内田 「アートは自由だから! 好きにやりな!」ってなると思います(笑)
――内田さんの芸術志向やモノを作ったりするってのは、ご家族や親戚の影響はあるの?
内田 いや、全然ないですね。家族はマジで誰も興味を持っていないんですよ。絵に関しては。でも…親戚には絵を描く人がいるんですよ。イラストレーターの方がいらっしゃって。でも別に影響を受けたってのはないですね。あとになって知ったというか。
――へえ!
内田 私の実家は漫画とか本は少ないんですよ。親があまり読まないタイプなので。環境的には特別なところはなかったです。
――なるほど。ちょっと漫画やマンガライブペイントについて何点か伺います。内田さんの作品に共通して流れているテーマはありますか?
内田 サイバーパンク(笑)
――自分の作品でお気に入りのキャラクターはいますか? …まあ、いると思うけど…。
内田 キャラクターは特に「これだ!」ってのは、ないですね。
――あ、わりと…みんな可愛い、みたいな?
内田 全部好きだし、基本的にどんどんキャラが更新していくので。毎回、そのときに描くキャラが一番好きですね。
――キャラを描くときに一番気をつけている部分は?
内田 何ですかね…。表情。
――大事だよね。
内田 基本、みんな同じ顔をしてるから(笑)
――そんなことないでしょ。最近は特にキャラの表情がいいよね。
内田 本当ですか?
――なんか柔軟性が出てきて「ああ、いいな」って。
内田 (笑)柔軟性あります? ないですよ!
――いやいや、あるある。
内田 そうだと嬉しいですね…。
――皆さんにオススメの漫画があったら教えてください。
内田 『AKIRA』ですけどね…。あんまり漫画は読まないので。申し訳ないんですが…。
――じゃあ「これはやられた!」という作品や「この人には敵わねぇ!」というのは?
内田 いっぱいいますよ(笑)
――(笑)まあ、そうか。
内田 プロの人たちは、もうそれだけで。すごいって感じで。
――じゃあ野暮を承知で聞くけど、尊敬する漫画家は当然…。
内田 Katsuhiro Otomo !(笑)
――ハハハ!(笑)むしろ…あえて「Katsuhiro Otomo」で! そうか…。あ、漫画家さんやアーティストさんで、仲がいい人って誰ですかね?
内田 えっ(笑)いっぱいいるから分からないですね…。特に「この人!」っていうのは…。前健さんも結構仲良くしてもらってるので、とか…。ツイキャス配信に来てくれる皆さんは、仲良くしてもらってるのかな、って。
――ありがとうございます(笑)
内田 ありがとうございます(笑)
人生などのそれこれ
――漫画家・アーティストさん以外だと、尊敬する人ってどんな感じの方ですかね?
内田 私が尊敬するのは、母親なんですよ。
――おお。お母様が。
内田 はい。母親が。世の中の母親は全員尊敬しています。
――やっぱね…うん。
内田 自分がなれないものなので…母親は尊敬しています。こう見えても。
――母親ってのは大きいからね、存在が。
内田 ですね。自分が絶対にできないことをしている人たちなので。
――なるほどなあ。…ところで「人としてやってはいけないこと」って何か思いつきますか?
内田 うーん、いっぱいあるけど…。いっぱいあるねえ(笑)
――まあ、許しがたいこと。内田さん的に。
内田 他人をおとしめること。まあ…裏切りですよね。
――卑劣なことですよね。
内田 色々あるとは思いますけどね。
――ズバリ、座右の銘は?
内田 「明日描く絵が一番素晴らしい」。
――ありがとうございます!
内田慎之介、将来を語る
――では、これからのことについて質問します。今後、挑戦してみたいことはありますか?
内田 …バンド(笑)
――バンドは結構言ってるよね(笑)ベースギターやりたいんでしょ?
内田 ベースやりたいんだけど、やる気配がない…!(笑)まあ、とにかく絵に関して…アーティストとしてでしたら、国内の遠征。東京以外でやりたいですね。挑戦とは少し違うのかもしれないけど…。あとは、ライブペイントの配信をやりたいですね。やっぱり配信系は、もっとしていきたい。
――今後、起業などをすることになったら、拠点はどこに置きますか?
内田 拠点?(笑)うーん。現実的に考えたら、もちろん東京がいいんでしょうけど…どこかの島がいいです(笑)
――島!(笑)島…いいねえ!
内田 景色がいいところが理想ですね。
――起業となったら、どんな事業をメインにしていきたいですか?
内田 結局、主体がアパレルで、イベントがあったらライブペイントをしに行くって感じで。やっぱり基本はアパレルですね。
――ブランディングみたいなものとしてライブペイントをやる、と。
内田 ええ。ライブペイントだけだと難しいので、グッズとか。そっち系だと思います。
――マンガライブイペインターは何歳まで続けたいですか?
内田 うーん…可能な限りずっとやりたいですね。
――生涯現役で!
内田 そうですね。
――じゃあ、一応聞くけど…老後はどう過ごす?
内田 独身族を集めて、シェアハウスに住みたい(笑)独身で…まあ、結婚しなかった人たちと。今はひとりでいいんですけど、トシをとったら誰かと一緒に住んだほうがいいと思う。
――ひとり暮らしだと、部屋でぶっ倒れてもなかなか気付かれないし。
内田 そうそう。電球を替えるのがツラい、みたいなことさえ出てくると思うので(笑)支え合って生きていきたい。
――もし、何でも願い事が叶うならどうする?
内田 何でも?(笑)…健康な肉体。
――おお。マジか…!? 結構、今は健康なんじゃない? さらに??
内田 健康ですけど、今後、怪我をしないとか病気をしないとか。
――あー(笑)無敵状態になりたいというか。
内田 無敵状態になりたい!
――怪我や病気とは無縁の生活を約束された将来か。
内田 そうそう。
内田慎之介的芸術論 そして…
――アーティストに向いてるのはどんな人だと思いますか?
内田 孤独が大好きな人。
――確かにそうだよね。アーティストとして、大切なことは何かしら?
内田 うーん…何よりも、アーティスト活動を優先できるのが大事。ゲームをやるとか娯楽が好きなのはいいんですけど、それよりも自分の絵が好きだとか活動が好きであるとかが大事だと思います。
――自分の作品に向かい合う時間であったり愛であったり、ってことだね。
内田 そうそう。優先順位が下がると、たぶんやらなくなっちゃうので。
――最後の質問です。内田さんにとって、マンガライブペイントとは?
内田 (笑)
――ちょっとすごいでしょ? この抽象的な質問は!(笑)とはいえこれは外せないと思って!
内田 あー…ええええ!?(笑)ライブペイントとは…???
――なんだか『プロフェッショナル』のラストみたいだけど(笑)
内田 もうそうだよね?(笑)…やっぱり…「人生」になっちゃいますよね。これは。
――「人生」かあ。もうそうなってくるよね…いいよね。今夜はありがとうございました!
内田 ありがとうございました。
インタビューを終えて
内田慎之介は徹頭徹尾、情熱に満ち満ちた 様子だった。それでいて彼女の話は、頭の回転数が高めの人に見られる饒舌さ。なおかつ的を射る言葉でもって語られた。
「400戦無敗」の代名詞で知られる格闘家のヒクソン・グレイシーが、「心・技・体」の3つのうち最も大切なものは何か、という質問に対して迷うことなく「技」と答えたという挿話がある。一流の人間には並の者が到底及ばない考えに至っているものだ…と感心したことを私は覚えている。
しかし、その上をいくのが内田慎之介なのではないか? という推論を私は展開したい。なぜなら彼女は「心・技・体」の3つを最高レベルの状態で保って生きているとしか思えないからだ。
絵・漫画の技術は言わずもがな。メンタルやフィジカルの強靱さを持っており、本人もそこのあたりにはかなり意識的であると感じざるを得ない。今回の記事で内田が語っているように、健康的な肉体への渇望が最もそれを物語っている。
私は、技術の話でいうと内田は「高レベルの技術を会得してからようやく人々を楽しませる芸術家になることができる」という、古来からの言葉を具現化していると思う。真のアーティストであると確信している。
さらに「心」に関しては「いち読者としての大友克洋への愛」「アーティストとしてのマンガライブペイントへの愛」「エンターテイナーとしてのオーディエンスへの愛」の三本柱が確立されており、ほぼパーフェクトの様相を呈している。
「マンガライブペイントは人生」と語る内田。やはり物事を究極まで突き進めると、そういう所までにたどり着くのだろう。
このような優れたアーティストと同時代に生き、しかも知己を得ることができた上に、今回のようなインタビューをさせてもらうことも叶うというのは、幸運を超えた、神の見えざる手による何かであると日々感じている。一時期、内田慎之介のマンガライブペイントの模様を写真撮影した体験は一生忘れられない思い出になるだろうし、一種の名誉でもあると思う。
至言・名言に満ちた内田の話を多く引き出すことができたことは幸いであるとは感じるものの、もしかしたら読者諸氏には、どこかに物足りない部分を感じるかもしれない。だとしたら、それは私の力不足である。何卒ご容赦いただきたい。
最後になりましたが、インタビューに応じてくださった内田慎之介様にはひたすら感謝いたします。ありがとうございました。読者の皆様も、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。
2020年5月20日 新型コロナウィルス撲滅を願って自宅書斎にて
前健
勝敗の90%は「起業前」で決まる
「自分の好きなことを仕事にしたい」
「起業してみたい」
そんなことを夢みるけど、
起業ってリスク高そうだし、
しんどそう….
… なんて、あなたも
考えたことがありませんか?
実際、調べてみると、
起業してからの「生存率」は
1年後 … 40%
5年後 … 15%
10年後 … 6%
20年後 … 0.3%
30年後 … 0.02%
…. と、あまり直視したくない
データまで出てきているんですよね。
なぜこんなに多くの人が
失敗するのでしょうか?
◆勝負は起業「前」に決まっていた
アメリカで最も早く成長を遂げている
500社の1社にも選ばれた起業家、
ライアン・レヴェスクによると、
ビジネスが失敗する理由の90%は
「最初の選択」にあると言います。
その選択とは
・資金調達ではありません
・何を売るか?でもありません
・どうやって売るかでもありません
最初の選択とは
「誰に売るか」
です。
ちょっと想像してみてください。
あなたが魚を釣るなら、まず何をしますか?
「どんな魚を釣りたいのか」を
候補をあげて考えると思います。
そしてその魚がどこにいるのか、
どんなエサが好みなのかを
色々調べると思います。
釣りたい魚の好みがベースになるので、
その後の戦略は立てやすいですよね。
なのに、起業となるとなぜか
多くの人は最初に魚のエサ(商品)を
何にしようかばかり考えています。
私たちが第一に考えるべきは
「お客さん」なのです。
◆考慮すべきは「相性」
あなたがこれからずっと、
考えなければいけないお客さん。
ある意味、結婚相手を選ぶようなものです。
当たり前ですが、嫌いなお客さんよりも
自分が好きになれるお客さんがいいですよね
…だから「相性」は重要です。
これはどうやって売るのかでも同じです
商品を提供するにしても、
一人で静かに過ごすことが好きなのに
セミナーばかりだとストレス溜まりませんか?
逆に人と話すことが大好きなのに、
家にひたすら籠ってパソコンと
にらめっこの生活だったら満足できませんよね。
… 商品がどんなに好きでも、
自分の性格や相性と
合わないお客さんを選び、
合わないビジネスモデルを
選択し続けたら….
答えは明確だと思います。
こういった重要なポイント -
特に90%の起業家が見落としている
落とし穴と回避方法 - を
お伝えしているのがこの本です。
90%の起業家が知らない、
あなたにぴったりな市場の選び方を
こっそり教えます…
↓ ↓ ↓
http://directlink.jp/tracking/af/1524452/cpsqaTKS/
「もし、やり直せたらこれを使う…」
90%の起業家が知らない
「ビジネスの始め方」
http://directlink.jp/tracking/af/1524452/cpsqaTKS/