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前健雑記

漫画家を志すも夢破れたライターの40代「半隠居」男による雑記

必見!トップホラー作家が教える「小説家になる方法」そして先人の教えと現実

こんにちは。隠居系文筆家の前健です。

 

活字離れ・読書離れをしていると言われる現代人ですが、最近ますます小説家になりたいと思う人が多くなっているとか。

 

実際、小説雑誌の新人賞に送られる応募原稿は激増しているとのことです。

 

今回は、ホラー作家として某小説アプリで「公式作品ホラー部門・人気1位」を獲得した経験を持つ私が小説家になるにはどうしたらいいか? 売れっ子作家になるための行動とは? などを解説します!

悩む作家

小説家 それは茨の道?

 

 

とにかく小説家になりたい

多くの人が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外へ仕事に行くというライフスタイルに疑問を持ち始めたからでしょうか? …それもまったくないとは思いませんが、結局は以下の理由がメインだと私は考えます。

 

 小説家になりたい人のマインド(推測)

1.有名になって優雅な印税生活を送りたい!

 

2.ひきこもり気質なので一人きりで仕事をしたい! 他人に会いたくない!

 

3.一般的な企業に雇われるような器の小さい人間じゃないんだアタシは! 自分のスペシャルな才能を使わない人生などつまらん!!

 

 

 

…おおざっぱに分類しましたが、こうしてみると小説家になりたい人ってかなりワガママですね…。

 

でもいいんです! これくらい我が強くないと作家業は務まらないかもしれませんね!

 

まあ問題としては、最終的に小説家として食えなかった場合にこういった考えのままだと、人生がかなりツラくなるかもなんですが…。

 

とはいえ、まだろくに小説を書き上げたことのない人がマイナスなことを想像したところで利益はないので、さっそく「小説家の素質」について分析・解説していきましょう!

 

 

 

小説家になるための素質とは?

 

才能

才能という言葉は、正直に言うと小説家には関係ありません。

 

もっと言うと「才能の有無って誰が決めるの? 読者? 編集者? それとも偉い作家センセイ? まさか自分自身?」となります。

 

たまに「君には才能がある!」とか「私は才能がある人に惹かれる♪」などという方々がおられます。恐ろしい…! 「自分は他人の才能を量る能力を持っている!!」と宣言しているようなものです。

 

他人から才能がある・ないを決められるなどということはあってはならないのです。そういうことを言ってくる人たちは傲慢が過ぎます。

 

もちろん、自分で自分の才能を見極めることなど、とうてい不可能だと思いますね。

 

くれぐれも「才能」という得体の知れない言葉に振り回されないようにしましょう。

 

 

 

努力

努力という言葉も、正直に言うと小説家には関係ありません。

 

あまりにも当たり前の話なのでサラッとしか言いませんが…。

 

何十年もの血のにじむ努力を続けても芽が出ない人は星の数です。逆にまったく苦労せずにスター作家の仲間入りを果たしてしまう強者がいますよね。本当に恐ろしい世界ですね!

がむしゃらな作家志望者

頑張れば成功できるのか?!

 

根性・忍耐

根性や忍耐という言葉も、正直に言うと小説家には関係ありません。

 

確かに作品を一本も完成させることができないほどの人は問題外です。

 

しかし、いくら徳川家康も顔負けの根性・忍耐力を持っていたとしても、それが小説家としての成功へとつながるかというのは別問題。努力の有無と一緒です。

 

 

人間性

まったく関係ありません! 超売れっ子作家でも「この人危ない…」といった人格を持つ人は結構います。

 

逆にどんなに聖人君子でも、夢破れて涙を流すというのが多い事実が人生泣き笑いというところです。笑えませんけどね…。

 

 

なんとなく重要そうな「運」。

 

正直言って運も小説家としての成功には関係ないでしょう。成功した人が結果的に「運が良かった」と言い、失敗した人が「運に見放された」とうなだれる。まあ便利な言葉というしかありません。

 

たとえ運が大事だったとしても、それを完全に自分の力でコントロールできない以上は「徳を積んで運をつかもう!」とか「神仏に祈って開運!」などの言動は空疎な気がします。もちろんそういうことをするのは個人の自由ですけど。

 

 

 

小説家になるには

小説家になるためには、一流の作家が言うことに耳を傾けるのが最善策だと考えます。ここでは、超売れっ子作家たちのアドバイスの中で最も多く、私も納得して実践していることだけに絞ってご紹介!

 

読みまくって、書きまくる

共通する一流作家の教え

まずもって一流・売れっ子と呼ばれる小説家たちが口を揃えて言うのは「文章を読みまくって書きまくれ!」です。

 

当たり前すぎて笑っちゃうくらいのものですが、その当たり前のことをほとんどの人が出来ていない。

読書する作家志望者

読め!

 

以下、大御所作家のありがたいお言葉を引用します。

 

まずは、米国モダンホラー小説の大家、ディーン・R・クーンツ氏。

「手当たりしだいになんでも読みたまえ。(中略)作家にとって読書は、スキーやタップダンスや釣りや模型機関車作りやテレビ以上の楽しみであるべきだ。どんな作家でも、つねに数多くの他人の小説やノンフィクションに接して、自分の潜在意識を豊かにしていなくては、次々に黄金のアイディアを生み出すことはできない。(中略)もしもひとつのストーリーを思いついたら、机の前にすわって、それを書き取ってみることだ。小説を書く行為そのものが、精神を集中させ、柔軟にし、創造的にするのだ。(中略)そのうちによいアイディアがどんどん君の中から生まれてくる。そしてやがては本物にぶつかる」(ディーン・R・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』より)

 

以上の言葉ですべては言い尽くされているとは思うのですが、もう少し色んな方々のお話を紹介しましょう。

 

日本の本格ミステリー作家で、台湾をはじめ東アジアでも広く読まれている有栖川有栖氏。

「とにかく書くこと。まずは書く凡才たれ。書かない天才には何の価値もない」(日本推理作家協会『ミステリーの書き方』より)

 

『新宿鮫』シリーズで有名な大沢在昌氏。

「理屈はあとでついてくる。書くこと。そして『目には見えない』センスを磨くこと。それはつまり、多く読み、観て、鑑賞するということだ」(同)

 

全世界で数億部の売り上げを誇る米国が生んだホラー・サスペンス作家のスティーブン・キング氏。

「作家を志すならば、何を措いても怠ってはならないことが二つある。よく読み、よく書くことである。私の知る限り、この二つを避けて通る近道はない。(中略)読むことは、作家の創作活動の柱である。私はどこへ行くにも本を持って出る。(中略)どこで何をしていようと、作家志望者にテレビはいらない」(スティーブン・キング『小説作法』)

読書する作家志望者2

読むんだ!!

 

 

外国語の勉強と全集読破

昭和時代、小林秀雄という高名な評論家がいました。彼に言わせれば、小説家になりたいのならば「外国語を学び、作家の全集を読破せよ」とのこと。

 

なるほど確かに、明治の文豪・夏目漱石は超一流の英文学者だったし、もうひとり明治の文豪たる森鴎外もドイツ語をはじめ、オランダ語・スペイン語・フランス語などを操る語学の使い手でした。三島由紀夫も英語とドイツ語は余裕で出来たらしいですね。現代作家だと村上春樹氏が英文学の翻訳をしています。

 

村上春樹氏いわく「翻訳というのは、極端に濃密な読書である」。皆さんは外国語を学んでいますか?

外国語の勉強をする作家志望者

外国語の勉強はひたすら地道に…

 

 

そして「作家の全集読破」。これは必要でしょうね。どんな作家でもかまわないと思います。全集が出るレベルの作家ならばハズレがないからです。

 

全集は基本的に、作品が書かれた順番で進んでいきます。だから、その作家の作品的・精神的成長あるいは退化を目の当たりにできるのです。

 

おまけに作家の書簡(手紙などですね)、日記などが収録されている場合がほとんどなので、より深い理解が進むのではないでしょうか。

 

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是非ともつけたい表現力

純文学を読んで人間になろう

前述の「作家の全集を読破する」からつながってきますが、エンタメ小説家を志す人であろうと、純文学を読まねばならないという意見を私は持っています。

 

理由は簡単なことで、純文学に浸った経験がない人の文章には深みがない…ちょっと抽象的なので言い換えると、表現力が未熟な印象を受けます。

 

実を言うと、エンタメ小説を読まなくてもエンタメ小説家にはなれます。テレビ・映画・漫画・ゲーム、その他あらゆる娯楽が溢れている現代に生まれついて、エンタメの発想が浮かばない作家というのはまずいないのではないでしょうか。

 

そこで、文章や文体の深み・表現力の勝負になってくるのではないかと。

 

官能小説家の睦月影郎氏が自身の著書『欲情の文法』で、こんなエピソードを述べています。「『官能小説を読まなくても官能作家にはなれるけれども、基本的に文学を読まない人は人間にさえなれません』と、官能教室の受講生に言い『20歳までに、夏目漱石と川端康成、三島由紀夫を1冊も読んでいない人は帰ってください』と言うと、みんな帰ろうとする」とのこと。

 

…作家になる前に人間になりましょうか…!

 

 

売れる小説を書くには

小説は技術だ

「小説家になるのに、才能や努力や運などが関係ないなら何が必要なんだ!?」と怒り心頭に発する人も多いかと思います。

 

小説家に必要なのは、結局は「技術」であるというのが私が出した結論です(もちろん2020年11月時点の暫定的なもので今後意見が変わる可能性があります)。

 

例えば…他の専門的な職業を挙げてみましょうか。才能みたいなものはあるけれども、まったく技術がないプロ野球選手。ちょっと考えられませんよね。それから、根性は人一倍あるのに技術がない外科医。…恐ろしくて手術されたくない…!

 

完全に自分の世界を追求する芸術家たる純文学作家なら話は別ですが、プロ野球選手や外科医など、シビアに結果を求められる職業同様に作家もまずは技術を磨くことを怠ってはならないということです。

 

冒頭にて「小説家には才能も努力も根性も忍耐も人間性も運も関係ない」というあおり気味の文を書きましたが、技術の重要性を伝えたすぎて、そうなったのでした。かなりラジカルに過ぎたかもしれませんね。

 

「見切り発車」が重要?

では、ホラー小説アプリの公式作品ランキング1位を獲得した作家の私に、とてつもない技術があるのか?? という疑問をお持ちになる読者の皆さんの気持ちはよく分かります!

 

正直に白状すると、これも…自分では分からないのです…!!

 

技術論としては、ホラー、サスペンス、ミステリーなどのエンタメ小説では「プロット(あらすじ)が命」と言われています。

 

しかしながら、100%のプロットを作るなど土台無理なことです。

 

締め切りに追われた私は「最重要なのはプロット」というセオリーとはまったく真逆の「見切り発車」「話を進めながら次の展開を考える(アイディアが降ってくるのを待つ)」という荒技に打って出ました。

 

ホラー・サスペンスを書いている自分自身が一番怖い思いをしたわけです! …できれば、あんな恐ろしい目には二度と遭いたくないですね。

 

そんな破れかぶれな作り方をした作品がランキング1位を獲ってしまう摩訶不思議。もしかしたら、技術さえも小説には関係ないんじゃないか? と、少しだけ考え込みましたね。

 

 

結論として

つまるところ、小説の書き方や小説家になる方法、売れる方法などは「よく分からない」としか言いようがないのです。

 

あえて言うなら、できるだけ健康を保って楽しく書き続ければ道は開ける(かもしれない)! ということです! 

 

苦行になってしまうならば「悪いことを言わないから、他にたくさん楽しくて稼げる仕事がありますよ」と申し添えておきます。

 

そうは言っても何もしないうちから思い悩んでも仕方ないので、まずはやってみましょう! 幸運を祈ります! 頑張ってください! …と、言いたいところですが…くどいけど運や努力は後からの理屈ですので! 以上です!

 

 

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*ノウハウやビジネスチャンスを知っても
誰もが成功するわけではありません。

残念ながら成功する人はごく一部の人です。
この違いは何でしょうか?

それは行動するかしないかの違いです。

ノウハウやビジネスチャンスが
目の前に転がっていても
ほとんどの人は行動しないがために
成功という結果を得ることができません。

「そんなことは分かっている。」
もしかしたら
そう思われたかもしれませんね。

では、一体なぜ
行動できる人とできない人がいるのか
その違いは何か、考えてみたことはありますか?

それがこの本に書いてあります。
行動できる人とできない人は何が違うのか?

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ノウハウはもう十分。
次はどうやって行動に移すかが課題
という方にオススメできる一冊です。

 

 

 

 

↓合わせてお読みください。

 

daemax-maeken.hatenablog.com

 

 

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